営業の専門性を軸に、
物流や財務、法令などの知見も蓄積。
部門を越えて飽くなき探究を続ける
楠の原動力の源とは?
INDEX
使命感で車を走らせた、
豪雪下の納品。
「自分がやらずに誰がやる?」入社3年目のあの日に感じた使命感を、今も鮮明に覚えています。2018年2月、北陸で記録的な大雪が観測された時のこと。メーカーに注文した原材料の到着が、主要道路の積雪により大幅に遅延する見込みに。その材料がなければ納品先のさらに先のビジネスにも支障をきたすため、どうしても届けてほしいとの連絡がお客様から入ったのです。天候を理由に断ることはできたかもしれません。しかし、営業担当者として何ができるかを考えた時、私にその選択はありませんでした。上司に相談し、すぐさま二人で新幹線で北陸へ。工場からの出荷も危ぶまれる状況でしたが、現地でレンタカーを手配して材料を直接取りに行き、そのままお客様のもとへ車を走らせて何とか納期に間に合わせました。我々の到着を深夜まで待っていたお客様からいただいた、缶コーヒーの温かさは決して忘れません。
後にお客様の社内報で私たちの行動を取り上げていただき、大変感謝されたという旨を知りました。我々の決断は間違っていなかった。そう実感しましたし、この出来事は「お客様のために最善を尽くすことが信頼につながる」という私の仕事観の礎になっています。
また、トラブルが生じた後の対応だけでなく、発生前に対策を講じる重要性も学びました。今回の例で言うと、雪のシーズンが本格化する前に、予めお客様に在庫の確保を呼びかけておくことで、天候による配送トラブル自体を回避できたかもしれません。常に起こり得るリスクを想定し、先回りして提案する。その姿勢をこれからも心がけていきたいです。
社交ダンスも仕事も、
相手がいてこそ。
日本一の学生ダンサーを目指し、踊り狂う毎日。岡山で過ごした大学時代は社交ダンスに夢中で、暇さえあれば練習に明け暮れていました。CBCグループ の面接でも社交ダンスについて熱弁を振るったほどです(笑)そんな自分のバックグラウンドを受け入れてくれる社風に魅力を感じた点も、入社の決め手となりました。
社交ダンスと仕事には共通点があります。それは、相手がいて初めて成立すること。どんなに技量があってもパートナーが不在では踊れないように、ビジネスもお客様や取引先の視点に立つ姿勢が必要不可欠です。
例えば私は、ある製造メーカーの海外顧客に向けた輸出入やトレーディングのサポートを行っています。商習慣が異なる現地法人の担当者と議論を交わす際には、相手の主張をまず理解しなければ交渉が進みません。特に、組織への貢献よりも個人の成果が重視される傾向がある海外では、担当者自身のこだわりが強いケースが多く、語学力以上に相手の真意を汲み取る傾聴力が求められます。
当社が新規事業開発の一環として手がけるM&Aにも同じことが言えます。出資先を検討する際、事業の市場性やポテンシャルなど自社視点での分析はもちろん重要です。しかし同時に、両社が一体になることでどんな相乗効果を発揮できるのか?相手側にとっての合併意義は何なのか?を突き詰めなければ、合意に至ることは困難でしょう。
相手が何を求め、それに対して何ができるかを常に問うこと。社交ダンスから商社へ、挑戦の舞台が変わっても変わらない私のモットーです。
「好き」を究めて
「得意」に育てよう。
自分がどんな仕事をしたいのか。学生のあなたが現時点で仮にその答えを持っていなくても、不安になる必要はありません。飛び込んだ先で何かに情熱を傾けて取り組む中で、きっと見つかるはずですから。
私の所属するチームでは、半導体やディスプレイなどのエレクトロニクス分野を担当しており、急激な需要変化に対応するために日々迅速な判断を下しながら案件を進める醍醐味が味わえます。何より面白いのは、仕事を通じて興味の輪が広がっていくこと。
例えば新しい商品を担当する時、お客様に良い提案をするために、私はまずその商品をとことん調べて好きになります。それが営業の成果につながるとやりがいを感じ、もっとお客様に貢献するために、今度は物流や財務、法令など関連業務の知識も吸収するようになる。そうやって好奇心を持って何かを究め、得意分野を広げることで結果的にお客様に多くの価値を還元することにもつながります。
私が営業を担当しながらM&A Groupを兼任していたのも、日頃から好奇心を持って様々な部門や職種の方とコミュニケーションを重ねていたからだと思います。何事に対しても積極的に行動する姿勢や意欲を評価いただき、出資先検討会議に参加する若手チームメンバーの一人として抜擢されました。
物を持たない商社の仕事は、いわば「自分自身が商品」です。だからこそ自らの付加価値を高めるためにも、今後も仕事の中に自分の興味を見出し、とことん究めていきたいです。
「Dream Together」の理念が示しているように、CBCグループには一人ひとりが夢の実現に向けて挑戦できる環境があります。あなたもそれを見つけて、ぜひ一緒に追究しましょう!