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    世界で活躍する
    CBC 社員

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    スペイン

    國富 玄泰

    Motoyasu Kunitomi

    2008年入社

    CBC IBERIA S.A.

    (スペイン駐在)

    10~13歳を米国・サンフランシスコで過ごした國富玄泰。「生物農薬」をキャリアの軸に据える彼のフィールドは、環境意識の高い欧州だ。若干33歳でバルセロナ支店の支配人に抜擢され、現在は組織運営にも手腕を振るう。成長市場でさらなる飛躍を目指す彼の取り組みを追う――。

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    欧州で市場を広げる
    生物農薬に取り組む

    バルセロナ支店に支配人として赴任したのは2018年、33歳の時です。ここでの主なビジネスは、日系大手化学メーカーの合成性フェロモン製剤をスペインとポルトガルの農家に販売すること。合成性フェロモン製剤とは、害虫の繁殖行動を撹乱することで農作物被害を防ぐ生物農薬の一種です。農作物への農薬残留や土壌汚染がないため、環境問題を重視する欧州などの先進国で市場を広げてきました。

    合成性フェロモン製剤の欧州担当は、入社5年目の2012年からです。まず3か月間、イタリアとスペインの農場を回って研修。開発中の新製剤の害虫防除効果を確かめるため、ひたすら虫を数えたりもしました。

    当時はカザフスタンで合成性フェロモン製剤を新規導入するプロジェクトを手がけたこともあります。一方で、引き継いだ仕事をただそのままやるのは面白くない。そこで日本や欧米などのサプライヤーから合成性フェロモン製剤以外の生物農薬の商権をもらい、欧州に展開するビジネスにも取り組んでいます。

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    年上ばかりの海外支店で
    初マネージャー

    海外駐在はバルセロナが初。しかも初めてのマネージャー、実質的な支店長という立場で、非常にチャレンジングな体験でした。みな英語ができるので言葉は不自由しませんが、20数名いるバルセロナ支店で日本人駐在員は私1人。周りはベテランばかりです。どうしたら私のことをわかってもらえるのか考え、まずは現地スタッフに所信表明のプレゼンをすることにしました。目標設定、組織編成といった会社の機能を担い、最終的に責任を取るのが私の仕事だと。またあなたたちの才能に対するリターンを最大化したい、ここをキャリア成長につながる場にしたいことを伝え、理解してもらいました。その時に説明したことを実現化するように努めるのが、彼らとの信頼関係の土台だと考えています。

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    組織設計でスタッフの
    ポテンシャルを引き出す

    マネージャーの仕事でいま重要なのが、組織設計です。バルセロナ支店はここ数年でビジネスが急拡大して人も増えた反面、社内の体制が追いついていません。なので営業部長、マーケティング部長といった役職と職責を設計し、人材を配置するわけです。

    昨年は有能な経理担当者に経理のマネージャーに昇格してもらったのですが、その前にこんな話をしました。「あなたの仕事ぶりは完璧だが、厳格すぎて周囲と摩擦を起こすことがある。それを改善してくれるなら、昇格してほしい。」彼女なりに葛藤もあったと思いますが、努力して見事に期待に応えてくれました。このように昇格した人たちはより高いポテンシャルを発揮していて、私にとっても何よりの喜びです。

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    自由にやらせてくれた
    上司たちのおかげ

    マネージャーの仕事でいま重要なのが、組織設計です。バルセロナ支店はここ数年でビジネスが急拡大して人も増えた反面、社内の体制が追いついていません。そのため、営業部長、マーケティング部長といった役職と職責を設計し、人材を配置する必要があります。

    合成性フェロモン製剤、ほかの生物農薬、さらに農業へのIT導入を加えた3つが当面のテーマ。この分野はやはり、市場が盛り上がってる欧州が一番面白い。まだしばらく日本へ帰る気にはなりませんね。

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