上司部下対談
上司と部下の前に、人と人。
同じ部署で約4年間、苦楽をともにした相澤と竹内。
部署が離れてからも連絡を取り合う関係という二人に、
当時の思い出や理想の上司・部下関係について聞いた。
-
相澤 弘明
2003年入社。Corporate Div. 所属。長年Image & Information Technology Div.(現:Industrial Optics Div.)で監視カメラやGANZ製品の販売に携わり、2021年よりカメラのシステム事業で培ったITの知識を活かすべくCorporate Div. DX Solution Groupに異動。現在は同グループのマネージャーを担当。社内外・年代問わず幅広い人脈を持ち、日々様々な案件や悩みに加え、会食・ゴルフのお誘いまで日々届く。
-
-
竹内 朋哉
2017年入社。Industrial Optics Div.所属。入社して半年で、提携先のベンチャー企業に単身出向し、インバウンドマーケティング×インサイドセールスの営業スタイルを学ぶ。CBCに復帰後は、上司であった相澤の下で、監視カメラやGANZ製品の営業を担当。歳が少し離れた相澤にも、連日飲みに誘う愛嬌のある性格の持ち主。
お二人の出会いと、第一印象について
相澤
竹内さんが新卒で入社した4月から約4年間、一緒に働いておりました。彼が最初に私の部署に配属されてきた時のことは、非常によく覚えていますね。学生時代はNPO法人で活動し、就職活動ではベンチャー企業も併願していたと聞いて、自分とはだいぶ違った学生生活を経験した人が部下になることに期待する一方で、少し構えてしまったことを覚えています。
竹内
そんな印象をお持ちだったんですね!確かにCBCには珍しいタイプかもしれませんね。
相澤
ただ、配属から1週間もすると、いい意味で期待を裏切られました。非常に素直で、人懐っこい性格なので、歳が離れた私ともすぐに打ち解けました。配属されてから、半年後に、ベンチャー企業に出向することになったのですが、そういったチャレンジングな取り組みも竹内さんなら成長の機会ととらえて、前向きに取り組んでくれるだろうという期待と信頼がありました。
竹内
すぐに打ち解けることができたのは、相澤さんの気さくな振る舞いや心配りもあったのではないかと思います。当時は入社して右も左も分からない状態でしたので、様々な先輩と話すのもかなり緊張していたのですが、相澤さんは最初からフランクに接してくださり、仕事でわからないことや悩みもすぐに相談できたのは、そんな第一印象があったからだと思います。
相澤
出向期間中は、直接コミュニケーションを取れる機会が少なかったので、なるべく、こまめに「最近、困っていることない?」などと連絡をとったり、飲みに誘って状況を聞いたりしていました。
一緒に仕事をする中で、
最も印象的だった思い出は?
竹内
3年目の時、私の部署で販売していたある製品にトラブルがありました。私が対応を任されましたが、大きなトラブル自体も初めてのケースでしたし、対応するための情報収集や情報整理もどのように始めて良いのかわからず困っていました。そんな私の状態を見た相澤さんがグループ全体に大号令をかけてくださって、一気にトラブルが解決する方向に進んだことは非常に印象に残っています。
相澤
そんなこともありましたね。当時のグループは各営業担当がきめ細やかな営業をするために別々の顧客、業界、商品を担当しており、グループ全員で一つのトラブルを共有して解決にあたることは少なくなっていました。しかし、当然メンバーのプロフェッショナルな知見を結集させるべき場面もあり、グループメンバーに号令をかけたのです。但し、全員で取り組むことが出来たのは、竹内さんが普段から周囲と良好な関係を築けていたところも大きかったと思います。
竹内
当時の大号令のおかげで、トラブルの後、お客様からは「この対応の早さと誠実さが、CBCの良さだよ」とお褒めの言葉までいただきました。逆に私一人で対処しようとしていたら、さらに大きなトラブルにつながっていたかもしれません。相澤さんには常々、「常に最悪の最悪まで考える」ことが大事だと教わっていましたが、まさに最悪の事態を想定して、先手を打つ大切さを教えていただいたと思っています。
相澤
「最悪の最悪まで考える」というのは、私も一番口を酸っぱくして話していたことなので、少しでも竹内さんの心に残ってくれているのは嬉しいですね。彼は言われたことをなんでも素直に受け取って、自分のものにしようとしてくれるので、私としても教えがいがありますし、先を予測する力は本当に成長したと感じます。
竹内
ずっと面倒を見てくださっていた相澤さんに褒めていただくと嬉しい限りです。最近では、自分一人で海外の産業用レンズ販売の現地サポートをすることも多いので、より一層「最悪の最悪まで考える」ことを意識しながら、ベストな選択をしていけるよう仕事に励んでいます。
お二人が思う理想の上司・部下関係とは?
相澤
自分の若手時代を振り返ってみて思うのは、一番優しい人は実は厳しくしてくれる人だということ。本当にダメなことをきちんと叱れて、それでいて関係性が揺らいだりしない上司・部下が私の中では理想ですね。本来、私は面と向かって厳しく接するのは、苦手なのですが、竹内さんにはその辺りを意識して向き合ったように思います。
竹内
相澤さんは普段はとても穏やかな方で、公私ともに大変お世話になっているのですが、そんな相澤さんから厳しく指導してもらえるということに意味があると思っています。普段からコミュニケーションがある上司とない上司では、部下の言葉の受け止め方も変わってしまいます。さらに言えば、普段仲がいい関係だからこそ、キッチリする時はキッチリする、というのもとても難しいものだと思います。その点、相澤さんとの関係は、メリハリがあって、理想に近い上司・部下関係だったのではないかと思います。
相澤
何度も言うように彼はとても素直なので、厳しく指摘しても偏見なく受け取ってくれるだろうという安心感がありました。一方でそれは部下が素直に受け入れて、吸収してくれるからこそできることでもあると思います。
竹内
相澤さんのフィードバックはいつも、指摘だけで終わらず、必ずできているところは、できていると認めてくださいます。私は良くも悪くも勇み足の傾向があり、できていると言われると嬉しくなって、次も頑張ろうと思える。私のキャラクターも相澤さんはよく理解されておられると常々感じていました。また、仕事終わりに食事をさせていただく際、その日のフィードバックを受けていました。懐かしいですね。
相澤
一週間の中で、5日連続で竹内さんと飲みに行った時もありました。さすがに行きすぎて、5日目には話すこともなくなりましたが、今となってはいい思い出ですね。
お互いへのメッセージ
相澤
ベンチャーへの出向を経験して、CBCとは違う営業スタイルや文化を知っているところが竹内さんの強みだと思っています。あとは、持ち前の素直さや人懐っこさ。1年目の時に出向したベンチャーの方にも、今でも非常に可愛がってもらっているようなので、それはもう才能です。この2つを掛け合わせながら、いろんな人を味方につけて、新しいビジネス領域に積極的に挑戦してもらいたいです。
竹内
相澤さんに言っていただいた通り、新しいビジネス領域の開拓に関しては、現在も何か良い商材・マーケットがないか、日々目を光らせています。また、今は、本当にやりたいビジネスを見つけたときにすぐに行動に移せるよう、様々な側面で力をつけている段階です。相澤さんにご指導いただいたことは勿論、特に仕事をする上での真摯さの部分で社会人としての基礎を叩き込んでいただいたので、非常に感謝しています。
相澤
どんな方に対しても、真摯に向き合っていれば必ず自分にも返ってきますから。逆に私も竹内さんの素直さや周りを味方につける力は見習っていきたいですね。今、私は、ITの力で生産性向上を推し進めていく、DX Solution Groupという部署にいます。多くの社員の皆さんの協力を受けながらのプロジェクトなので、素直に、真摯に、取り組み、良い意味で人を巻き込みながら、プロジェクトに邁進していきたいと思います。
竹内
そう言っていただけて光栄です。私も、まずは、今の業務を一人前にできるようになって、相澤さんに成長した姿を見せられるよう頑張ります。また、飲みにいきましょう!