History of 100 Years
1925~1950 1951~1975 1976~2000 2001~2025
1925
大正14年
中外貿易創業
1925年、圡井宇太郎商店として創業した半年後の8月1日、合名会社に改組、中外貿易合名会社と名を改める。1935年に株式会社として改組後も「中外」という名称を引き続き使用することになる。「中外」という名は、国内と国外、つまり日本と世界を結ぶ貿易会社という意味で社名に採用したという由来がある。
1936
昭和11年
上海支店の設置
1936年、対中国貿易推進のため上海支店の設置。化学薬品、染料・中間物、及び雑貨を日本から輸出する一方、雑穀、茶などの中国産品を仕入れて販売した。
1939年、業務の繁忙化に伴い、現地法人に改組して、昭和隆貿易公司と改称。
1946
昭和21年
戦後の再出発
終戦の翌年である1946年にCBCは再スタートを切った。その時、社内へ向けて発表された「新発足に関する綱領」には、企業の社会的な責任や世界の平和的な繁栄への貢献、コンプライアンスの徹底や米国の科学的経営や高能率の生産システムを積極的に取り入れる姿勢などが記されている。日本の政治経済の行方が混沌としている中、自由競争時代を予見し、CBCの進むべき道を洞察したこの根本指針は、現代においてもCBCの経営や人材育成方針の基本となっている。
1954
昭和29年
高度経済成長を牽引した
石油化学産業
1954年からは高度経済成長時代に入り本格的な発展を遂げる。1965年頃にはCBCが従来から扱っていた塩化ビニールに加え、早くから輸入と国内販路開拓に努めてきたポリエチレン樹脂や合成ゴムの需要も大きく伸び、メーカーの技術者と連携して社会で求められていた様々な素材や最終製品を企画し、市場への供給を担った。中でも水や薬品に強く、軽量かつ大量生産が可能な合成樹脂は日本の生活を一変させ、CBCもこうした石油化学産業の発展に大きく貢献した。
1960
昭和35年
ニューヨーク
駐在員事務所を開設
ニューヨーク進出の狙いは、国際競争力を身につけた合成樹脂加工製品や染料その他化成品を先進市場に販売していくための市場開発にあった。
ニューヨークでは国産塩化ビニール、ポリエチレン・フィルムの拡販に貢献することができた。
1974
昭和49年
光学製品の
マニュファクチュアリング
CBCにとっては、初めての取り組みで数多くの失敗を経験するも、試行錯誤を重ねながらもモノづくりへの挑戦を止めなかった。その情熱が大きく実を結んだのが監視カメラ用レンズである。1981年には自社ブランド「Computar」を立ち上げた。現在では監視カメラ及び周辺機器ブランド「GANZ」と併せてCBCの事業の大きな柱に育っており、世界の並み居るメーカーが熾烈な競争を繰り広げるグローバル市場の中でもトップブランドへと成長している。
1983
昭和58年
「おいしさ」と
「環境への優しさ」を叶える
CBCは「食の安全」も「環境問題」もほとんど意識されていなかった当初から、無農薬を求める市場のニーズが成熟していくことを予見し、早い段階から環境や安全を重視した農業ビジネスに取り組んできた。中でもユニークなのが、合成性フェロモンによって害虫の生殖行動をかく乱させて、自然の生態系を維持しながらも虫害を防ぐ害虫防除剤である。自分たちの視野で息の長い開発を行った結果、環境に優しい商材を世界に広めることに成功した。現在も環境配慮型ビジネスの更なる拡大に取り組んでいる。堅実な姿勢でビジネスの創造にチャレンジしていくのがCBCのスタイルである。
1999
平成11年
CBC株式会社に社名変更
創業74年を迎え、中外貿易株式会社はCBC株式会社として21世紀への新たなスタートを切った。右上がりの楕円形が特徴的なロゴマークは、化学の宇宙を表すと同時に、その究極を目指すという決意と勢いを示しており、その飽くなき探究心を持って現在も挑戦を続けている。
2002
平成14年
環境ビジネスへの取り組み
合成性フェロモンによる害虫防除剤をはじめとして、21世紀の最重要課題である環境問題でも、CBCは長くビジネスでの貢献を目指してきた。この他、太陽電池・燃料電池やLED照明関連の企画・開発や素材供給なども、環境への負荷を低減するビジネスとして注力している。2002年にはISO14001を取得し、地球温暖化防止や持続的な発展が可能な社会づくりへの貢献を目指し、積極的な取り組みを続けている。
2005
平成17年
イングスカンパニー
パソコンのハウジング成型・塗装を目的に設立されたイングスカンパニーも、2002年には中国、2008年にタイ、2014年にはアメリカと、拠点を増強。携帯電話・デジタルカメラやスマートフォン部材へと成長市場を取り込み、さらには、東アジア、東南アジアの自動車産業の大きな発展を見越して同部品製造への進出を果たし、今日に至っている。中でも2005年には海外工場への情報発信基地として三島工場が竣工し、技術革新や生産性向上に大きく貢献した。
2006
平成18年
プロコス社を傘下に
今や社会の高齢化は、日本のみならず先進国をはじめとした世界共通の課題となっている。これを受け、高齢者の健康維持・増進に寄与する医薬品市場は、拡大の一途を辿っており、CBCも早くから医薬品業界への進出を図ってきた。2006年には、その中心的な役割を担うことを目的に、イタリアの医薬中間体製造会社Procos(プロコス)を傘下に収めた。Procosは、CBCが有する様々なネットワークと相乗効果を図りながら、より多くの人々の健康に貢献するという使命を果たしている。
2012
平成24年
イントラケム社を傘下に
2012年には、バイオ農薬・特殊肥料など、IPM(総合的有害生物管理)と呼ばれる農業手法向け資材を総合的に手がけるイタリアの「イントラケム社」を傘下に入れた。ブドウにはまったく無害な微生物を葉に付着させて増殖させることで、他の細菌の増殖を防ぐ同社のバイオ農薬は、広く注目を集めている。こうした環境配慮型の製剤、肥料などを組み合せることで化学農薬の使用を抑え、残留農薬のない農業を支援し、生産者、消費者にも優しい環境保全型ビジネスの領域に更なる広がりを持たせることを狙っている。
2017
平成29年
グランデウッフィチャーレ賞
本格的なグローバル事業をスタートさせてから40年強が経過した2017年10月13日、イタリアの経済発展と雇用拡大に貢献したとしてCBCの代表取締役社長(現会長)である圡井宇太郎が外国人に対する最高位の勲章としてグランデ・ウッフィチャーレ賞を受賞した。世界中に拠点を持つCBCは多様な文化的背景や価値観を持つ人材を最大限に活かすためのダイバーシティを推進し、グローバル時代にふさわしい新たな挑戦と成長を続けていく。
2025
令和7年
創業100周年