Home > CBCの歴史 > 転換期

CBCの歴史

困難を乗り超え、
飛躍につながった2つの決断

のべ6400万人が押し寄せた大阪万博(1970)

のべ6400万人が押し寄せた大阪万博(1970)

1973年の第1次石油危機をきっかけに、高度経済成長期は終わりを迎える。輸出品の主役は、化学品、繊維、鉄鋼から電気機械、精密機械、自動車に移り、商社を介さなくても輸出ができるようになった。こうした経済状況や産業構造の変化によって商社は苦境に陥り「商社冬の時代」と呼ばれた。
CBCはこうした状況になることを早くから想定し、2つの大きな決断をしていた。1つは外国との貿易拡大を視野に入れた現地法人や駐在員事務所などの拠点を拡大し、海外でのディストリビューション機能を強化すること。そして2つ目は、モノを右から左に動かすだけでなく、商流の源流であるモノづくりに直接関わることだ。この決断をきっかけとして事業分野も大きく広がることになる。

■グローバルへの飛躍海外拠点を拡大し、
ディストリビューション機能を強化する

1970年代、日本の産業、そして企業はグローバル化の時代に突入する。まず従来の戦後復興のために行われた各産業の保護政策が撤廃される。1971年には円変動相場制に移行し、360円に固定されていた対ドル円レートが308円となった。また資本自由化に対する欧米諸国からの圧力が高まり、1973年にはついに本格的な開放経済時代が到来、グローバルな貿易がより活発になっていく。
CBCではこれに先立ち、1970年にニューヨーク、ロンドン、香港など重要拠点に現地法人を設立。台北、ジャカルタ、バンコク、デュッセルドルフなどに開設した。これらの拠点で様々な情報収集を行うだけでなく、輸出入取引の拡大や海外企業とのジョイントベンチャー、三国間貿易などを推進していった。
このような取り組みにより、モノだけでなく、情報や技術、ファイナンス、生産委託先、物流倉庫や販路なども提供できる広義のディストリビューション機能を強化していったのだ。

  • 現CBC AMERICAS Corp.の新社屋落成

    現CBC AMERICAS Corp.の新社屋落成

  • アメリカで取引先や近隣企業を招いて歓談

    アメリカで取引先や近隣企業を招いて歓談

■ ITや自動車分野での貢献電子機器分野の発展をにらみ、
部材などの受託加工・生産を開始する

1986年、CBCは新たなマニュファクチャリング事業に乗り出した。当時、ビジネス用途を中心に16ビットパソコンの出荷台数が増えはじめたが、新たなマニュファクチャリング機能として、電子機器製品の表面に磁波ノイズを防止するための電磁波シールド加工を受託するイングスを設立したのだ。この加工には真空厚膜蒸着というCBCならではの技術を活用、加工過程で環境汚染物質が発生しないことなどから、高い評価を得た。その後、UVコーティングへの進出、OPTシステムの確立を経て、常にレベルの高い加工技術をグローバルに提供してきた。
さらに1990年代に入ると携帯電話やノートパソコンなどを中心に需要が伸びた。こうしたパーソナルデバイスでは軽量化や耐久性の向上が求められ、CBCでは成形加工が難しいといわれていたマグネシウム製の筐体も生産・供給していった。今では合成樹脂や金属の部品、筐体の成形から総合的な表面処理加工を行う部品メーカーとして、IT分野のみならず自動車業界など幅広い分野で貢献している。

  • 電磁波シールド加工装置

    電磁波シールド加工装置

  • 90年代当時のマグネシウム製筐体

    90年代当時のマグネシウム製筐体

  • 「GANZ」立ち上げ当時の製品ラインアップ

    「GANZ」立ち上げ当時の製品ラインアップ

  • バングラデシュのレンズ製造工場

    バングラデシュのレンズ製造工場

■マニュファクチャリング機能の立ち上げ監視カメラ用レンズで
本格的にモノづくりに取り組む

最初にマニュファクチャリングに取り組んだのは食品分野だった。食品は生活者が毎日のように大量消費する商品である。そのため刻々と変化する消費者ニーズをいち早く反映した商品開発や工場での生産・品質管理、市場へのプロモーションなど、各工程の仕組みづくりが不可欠。CBCにとっては、初めての取り組みで数多くの失敗を経験することになったが、試行錯誤を重ねながらもモノづくりへの挑戦を止めなかった。このマニファクチャリングへの積極果敢な姿勢が後に大きく開花することになる。
その情熱が大きく実を結んだのが監視カメラ用レンズである。1974年当時、巨大市場であるアメリカに監視カメラ用のレンズを輸出しているだけだったが、1981年には自社ブランド「Computar」を立ち上げた。現在では監視カメラ及び周辺機器ブランド「GANZ」と併せてCBCの事業の大きな柱に育っており、世界の並み居るメーカーが熾烈な競争を繰り広げるグローバル市場の中でもトップブランドへと成長している。
セキュリティビジネス業界ではCBCはメーカーとして広く認知されており、手厚いサポート体制に対するお客様の信頼も高い。しかし、トップになれた最大の要因は、商社という立場を活かし、お客様の視点からの発想でモノづくりに取り組んだからに他ならない。その一端が豊富な製品バリエーションにも現れている。